うつ病治療を続けて,意欲の回復など現れて,趣味などに興味が湧くようになったら,自分の興味を他の人にも共有してもらいましょう,というのが『ブログではじめるうつ病リハビリ』の醍醐味です.
意欲の回復,生活リズムが整って,趣味などの時間を過ごせるようになって余力があれば,試してみて欲しいリハビリ方法です.ただし,インターネットのマナーを知らずにトラブルに巻き込まれる(相手の言葉遣いなどに傷つく)ケースもあります.ネットトラブル回避のためのネチケットは心掛けましょう(ネット利用の注意).
<ブログリハビリのメリット>
★ブログは手軽に始められ,
HTMLなどの知識が無くとも,自分好みのデザインで自分の趣味を公開できること.
★同じ趣味を通して,共通の趣味・興味のある人と交流を持てるチャンスがあること.
★現実世界(リアル社会)へ復帰する前に,画面越しでバーチャルであっても,
人とのコミュニケーションや相手に伝わる文章の練習が出来ること.
★ある程度の頻度で,日記や記事を公開することで,パソコンに一定時間向かうリハビリにもなる.
★社会復帰・進出後も,1つの趣味として,ストレス発散の場になる.
赤字で示したところは,認知療法としても重要なポイントなのです. なぜかというと,うつ病闘病記を公開するにしても,趣味ブログにするにしても,画面の向こう側にいる人が読んで,面白い・興味がわくようなテーマを考えるリハビリになります.人の注目を浴びる工夫は表現力を高めることになります.社会復帰を考慮すれば,ちょっとした自己PR・広報活動の練習にもなるでしょう.
ブログ記事は自己中心的・過剰表現にならないよう,文章やデザイン・掲載写真や図などの体裁など校閲しましょう.ネット配信するからには,画面越しに読み手が誰かしらいます.自分以外の人が読んだとき,共感してもらうような文体=言葉遣いというのもありますね.実社会でのコミュニケーションを想定したとき,汚い言葉遣いはあまり好ましくありませんよね.
認知療法のおさらいですが,「前向き思考」でとよく言われます.自分の考えを他者に上手く伝え,また逆に他者の考えを受け入れる・・・そういった練習もします.自己・他者・出来事などを客観的にとらえるスキルを身につけることで,ストレスやトラブルを低減させ,相互関係を作れるようにする・・・.認知療法はメンタルトレーニングでもあるわけです.
自分の体験したことから考えが浮かぶ.その考えを相手に理解してもらうというのは,実社会でも求められるスキルです.ブログはあくまでバーチャル・ネット空間での情報発信・語らい場です.しかし使い方によっては,実社会に出る・社会復帰するための,コミュニケーションやストレス・マネジメントの練習場となります.上記の認知療法を心掛け,ネット上ではあるものの,リアル世界に戻るためのリハビリを心掛けるのが,ブログ活用の最大の利点です.
<ブログの手軽さ>
●ブログデザインはテンプレートがいっぱいあるので,好きなデザインを選べる.
●ブログはランキング参加などで,訪問者を増やしやすい.
●HTMLなどの知識がなくても,ブログは簡単に更新が出来る.
●手軽に記事内容をカテゴリ分類できる.
●人のブログにコメントやトラックバックを残すことで,自分のブログへのリンク(繋がり)が出来る.
●ブログでも気軽にアフィリエイトを導入できる(ブログ種類による).
ブログはちゃんとしたホームページと違い,申し込んだその日に自分のサイトがつくる事ができます.気軽に始められるのは便利です.ですが,簡単に更新できるからといって,毎日たくさん記事を更新しなくてもいいんです.無理に更新しようとするのは,逆にストレスになりますから,あくまで自分のペースで構いません.1ヶ月も放って置くのはちょっと長すぎますが,週に数回くらいの頻度で,ブログ更新に頭を活性化するのもひとつのリハビリになると思います.そして,多くのうつ病患者さんがブログ日記や趣味ブログを書いてらっしゃいます.
◆ブログ村のメンタルヘルス(うつ病) ◆人気blogのメンタルヘルス
と,ブログのメリットを書いてきましたが,筆者がブログをしようと思った理由はそれだけではありません.なんといってもうつ病治療中はニート状態で無収入なのです...それをインターネットを活用して手軽に(わずかでも)収入が得られたらという欲もありました(・ω・>
それは無料ブログで始めるアフィリエイトです(アフィリエイトについては次ページで).
そもそも書店で,当時盛り上がっていた稼ぐアフィリエイターはブログが違う!―半歩先をゆくブログ活用術 に出会ってから,無職の自分でも若干の収入が得られるかもしれないという希望が出てきたのが本音です(笑).
また,うつな心を楽にする『ブログ療法』を薦めてらっしゃる,野口 敬さんの著書も共感できることが多々ありました.野口さんもかつてうつ病になり,世間から「甘えだ」「怠けだ」と批判を浴びるなど,苦い経験もされています.しかしそれらご自身の体験も踏まえ,ブログ活動や社会活動に繋げてらっしゃいます.
野口さんのブログや著書では,典型的なうつタイプの人は真面目であると同時に,思いやりと優しさを大切にする心も持っていることに注目されています.その本質を活かしたブログ療法を書かれたり,またうつ病克服のため,また同じ悩みを持つ人達と語り合うツールとして,野口さんがこれまで展開してきたブログでリハビリ=ブログ療法の手順など書かれた「うつ」なこころを強くするブログの力 が参考になるかと思います.
※必読※
ブログやSNS,他のサイトさんの掲示板など,インターネット上には多くの出会いがあります.
ですが,インターネット上でもマナーやエチケット,モラルが問われる事もあります.
特にうつ病の治療・リハビリ中ですと,思いもかけないネットトラブルに出会うと,パニック状態になったり酷い落ち込み状態になり,抑うつ症状をぶり返す懸念すらあります.ブログなどのインターネットツールでリハビリをする場合,トラブルに巻き込まれたり,自分がトラブル源にならないよう,インターネットのマナーを必ず守りましょう!!.
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