うつ病は家族の理解を得て,治療・リハビリを続けて受ければ治る病気です.
   うつ病のリハビリを始めたら,体力づくりとストレス・マネジメントを心がけましょう.
   リハビリ生活にも慣れ,生活リズムが整い,体力もついてきたら,
   徐々に復職転職の準備を始めましょう.


 

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うつ病リハビリ応用編 復職・転職への道

   
職場のうつ 2011-2012―復職のための実践ガイド 本人・家族・会社の成功体験
アエラムックの新版.
 うつ病からの仕事復帰のノウハウを凝縮した好評シリーズ第3弾.休職中のリハビリの仕方、会社との交渉術など,ビジネスの現場に即した復職テクニックを網羅.

<治療編>
 1薬物療法/薬の不安Q&A/ケース別 薬の処方例
 2休養・入院治療 
 3認知行動療法/認知行動療法の現場
 4通電療法
 5漢方療法
 うつ病治療の可能性
  1磁気刺激療法2断眠療法
 うつ病診断に光
  1光トポグラフィー検査2血液検査

<復職準備編>
 職場復帰にもプランが必要。復職ロードマップ/症状管理、再発防止の要 セルフチェックシート活用術/睡眠コントロール術/復職支援プログラムに参加/産業カウンセラーが伝授!復職前後の不安解消Q&A/
 職場に増える、新たな気分障害1現代型うつ病2双極性障害/

【支援編】復職支援のプロの聞く
 家族の接し方(体験談あり)
 職場の対応−対策最前線

<お金の問題解決>
 求職者に朗報。うつ病からの再就職をサポート!ハローワーク「専門援助部門」を活用/再就職の成功例 ケーススタディ/お金の不安Q&A/ケース別 相談窓口Q&A

<対応編>
 1家族の対応
 2職場の対応



 これまで第1戦で働いてきた方で,うつ病になられた方.今,うつ病で休職中の方.まずは焦らずに自分なりの社会復帰を心がけましょう.職場の方や産業医,主治医と相談し,十分な休息治療を取って,体力・集中力を回復させてから,復職への道を探りましょう.

 社会復帰に向けての第一歩としては,図解や写真が豊富で読みやすい職場のうつ 2011-2012が参考になります(右欄で目次を紹介).より図解があるものを好まれる方は,うつ病の人の職場復帰を成功させる本 支援のしくみ「リワーク・プログラム」活用術を参考書として読み進められることをお勧めします.

 また復職しても,焦って昔のようにアクセル全開で働くのは危険ですよ・・・.上司の方や産業医の方と,復職プログラムを念入りに組んで,復帰はじめは,アクセル全開当時の50%程度の力加減で,仕事をこなすことを意識していきましょう.半日出勤を1ヶ月程度続けるのが理想と言われていますが,実際は2週間程度の場合もあります.会社の都合も無視できないでしょうが,自分でコントロールするしかありません.

 また頑張りすぎて,うつ病を再発してしまう人も少なくありません.焦ってキャリアの遅れを取り戻そうとしなくてもいいのです.年下の人が上司かもしれません.時には,ぞんざいな扱いをされるかもしれません.でも理解してくれる人もいます.むしろ大半の働いている人は,自分の仕事に専念しているため,復職してきた自分のことを,あまり気にしていないかもしれません.ですから,復職したら,いま自分で出来る仕事,現実だけを見つめて,無理せず消化していきましょう.




復職・転職の時期
 まず,朝はきっちり起きれるようになりましたか? 日中,散歩や運動などで体力を使ってもダウンすることはありませんか? 日中,事務的な計算など集中した作業をしても,頭痛や肩こりなどの身体症状は現れませんか? 朝から起きて食事もして,夜になったら眠れるようになりましたか?

 仕事に関わる情報を目にして,動悸や緊張は生じませんか?

 これらの項目をクリアして,なおかつ意欲が出てきたら,復職転職へのステップアップの時期です☆ 

 まだ,過度の緊張や不安があるなら,心の根底にある不安・不満を書き出してみましょう.問題を表面化することで,現実的な解決策も見つけやすくなります.体力・気力に自信のない方は,日中に散歩など外出し,図書館や喫茶店などで事務計算をしたり,自宅でもパソコン作業にトライしてみましょう.心身共に持続力をつけるトレーニングになります.

参考図書に「うつ」とよりそう仕事術を挙げておきます.




復職プログラム
 休職されている人は,元の職場に復職するのが基本だと思ってください.でもうつ病治療のために退職せざるを得なかった方,元の職場ではストレス負荷が高すぎると,医師などからも判断された方は,転職という選択肢もベターだと思います.

 社会復帰の時期を判断するのは,上司(会社)の方や本人だけで決めないでください.必ず産業医や主治医と共に,段階的に仕事の質・量を調節していけるような復職プログラムを組みましょう.

 大手企業では,すでに復職プログラムを取り入れているようですが,中小企業ではまだまだ浸透してないのが現実.うつ病罹患率が近年高まり,労災申請件数も増えていることから,徐々にメンタルヘルス対策を取り入れている職場もありますが,全てがそこに人材や資金を投入しているわけではありません.

 ですので,社会復帰(復職・転職または別の道)については個々人で状況が異なることも多々あります.よって主治医の意見を中心に,スムーズな社会復帰を心がけてリハビリをしていきましょう.

 ※ちなみに独自で社会復帰プログラムを組んだ方には,体力作りにプラスして通信講座で定期的に頭慣らし(神経系ストレス負荷をかけるリハビリ)をした方もいらっしゃいます.



■理想的な復職プログラムの一例■
●自分なりの通勤練習(復職前の1か月ほど):
 これは会社へ正式に復帰する前の段階です.
 まずは職場周辺まで通える体づくりをするわけです.
 本番前に必ず,少しずつ体力・気力的に負荷をかけてください.

●本番の通勤練習(休職扱い・給料なしで2週間ほど):
 週に2〜3日から通勤を始めます(社内に入って仕事).
 体調が急悪化したら日数や時間を減らしてもよい期間です.
 あくまで1人1人のその時の病状に合わせてやれば良いようです.

●通勤に慣れてきたら,半日復職(2週間〜1か月,給料支給開始):
 午前中だけとか午後だけの半日出勤をして,簡単な事務的処理,
 あるいはかつて慣れ親しんだ仕事の手伝いなどをします.

●半日復職で慣れたら,残業なし業務へ復職:
 ここからは,上司・産業医などと相談で通常勤務に入ります.
 代りに残業・出張など無しで1年ほど試し運転が望ましいようです.

●復帰後1年以上たったら通常勤務:
 1年以上,上記のようなストレス負荷の少ないペースで仕事をこなし,
 主治医・産業医・上司の判断により,残業・出張ありの通常勤務に完全復帰になります.
  (でも焦りと無理は禁物ですよ(・ω・b)



■筆者の知人の復職例(良くない例)■
 ●準備不足で,いきなり半日復職(2週間):
  産業医・上司との相談時に午前・午後を選べたそうですが,
  いきなりの半日出勤...しかも慣れない部署で,仕事スタート...

 ●2週間たったら通常勤務:
  1か月もたたないうちにフルタイム勤務.残業もされているそうです...
    (良質な復職プログラムを導入しているかどうかは,やはり企業間に大きな差があります)




転職を選んだ方へ
 筆者のように社会進出前で,アルバイトリハビリから始める人は,アルバイトから派遣社員,正社員への転職という流れになる事もあります.それぞれの,転職の時にも,主治医に意見を求めてください.その時点で転職先に,うつ病治療経験のことを伝える必要があるかなど,判断してもらうのが良いと思います.フルタイムの転職に際しても,適切な指導をしてくれるか,デイケアといった転職前のトレーニング所を紹介してくれます.これからもお世話になるのが,主治医なわけです.とことん相談してみましょう.

 参考に転職を選んだ方の体験記を紹介します.長年のうつ病 転職で完治


復職・転職される方へ
 一度うつ病になったわけですが,その原因を思い出してください.当時,頑張りすぎてしまいましたね.同じ轍を踏まないよう,昔の栄光を取り戻そうと頑張らないでください.昔の半分でも質の高い仕事をすることはできると思います.焦らず・じっくり・慎重に・・・うつ病再発を避けるためにも,肝に銘じてくださいね.







 ★上司の立場の方★
 うつ病になった部下が復職したとき「一進一退の気持ちで急がず,焦らさず,ゆっくり,少しずつ」という職場復帰へのプロセスを理解してください.うつ病は一進一退で,気分の波も出やすい病気です.完治後もストレス負荷が大きければ,再発するリスクの高い病気です.本人が頑張り過ぎないようにも,軽く声を頻繁にかけてください.励ましでなく,褒めることの方が,本人にとってストレス軽減になります.■参考書は上記で紹介した書籍以外に,上司・社内向け書籍もあります.






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