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 職場のうつ―復職のための実践ガイド 本人・家族・会社の成功体験
最近増えてる働き盛りのうつについて
働き盛りのうつ病が急増していることから,復職プログラム提供機関や家族支援の専門家が,うつ病から復職に向けてガイド.復職成功体験談を交えながら,ストレス社会での働き方を提案しています.
序章 野村総一郎先生に聞く うつの現状
【本人編】復職支援プログラムのすべて
NTT東日本関東病院 秋山 剛先生
「職場復帰援助プログラム」
メディカルケア虎ノ門 五十嵐良雄先生
「リワーク・カレッジ」
NPO法人MDA 山口律子先生
「就労プログラム」
【ルポ】30代に急増中 働き盛りのうつ
【家族編】うつを支える手引書・家族の対応
復職支援のプロが伝授 山口律子先生
気持ちを共有する 家族会のすすめ
【ルポ】夫の看護と自立 妻たちの鬱
【職場編】うつを支える手引書・職場の対応
EAPのプロが伝授
島 悟先生〔神田東クリニック院長〕
社員の心の健康を守る社会資源
【ルポ】教育現場のうつ
【コラム】
トップ企業43社 うつ対策アンケート
頼れる地域の専門医 病院リスト
専門家に聞く うつ病治療の基礎知識
[薬物療法]樋口輝彦先生
[認知療法]大野 裕先生
[通電療法]岡本長久先生
↑書籍のより詳しい目次内容↑
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これまで第1戦で働いてきた方で,うつ病になられた方.今,うつ病で休職中の方.まずは焦らずに自分なりの社会復帰を心がけましょう.職場の方や産業医,主治医と相談し,十分な休息治療を取って,体力・集中力を回復させてから,復職への道を探りましょう.
社会復帰に向けての第一歩としては,図解や写真が豊富で読みやすい職場のうつ―復職のための実践ガイド か,新書のような活字ばかりでも大丈夫な段階の方なら, 「うつ」からの社会復帰ガイド が参考になると思います.
また復職しても,焦って昔のようにアクセル全開で働くのは危険ですよ・・・.上司の方や産業医の方と,復職プログラムを念入りに組んで,復帰はじめは,アクセル全開当時の50%程度の力加減で,仕事をこなすことを意識していきましょう.半日出勤を1ヶ月程度続けるのが理想と言われていますが,実際は2週間程度の場合もあります.会社の都合も無視できないでしょうが,自分でコントロールするしかありません.
また頑張りすぎて,うつ病を再発してしまう人も少なくありません.焦ってキャリアの遅れを取り戻そうとしなくてもいいのです.年下の人が上司かもしれません.時には,ぞんざいな扱いをされるかもしれません.でも理解してくれる人もいます.むしろ大半の働いている人は,自分の仕事に専念しているため,復職してきた自分のことを,あまり気にしていないかもしれません.ですから,復職したら,いま自分で出来る仕事,現実だけを見つめて,無理せず消化していきましょう.
<復職・転職の時期>
先ず,朝はきっちり起きれるようになりましたか? 日中,散歩や運動などで体力を使ってもダウンすることはありませんか? 日中,事務的な計算など,集中した作業をしても,頭痛や肩こりなどの過度の身体症状は現れませんか? 朝から起きて食事もして,夜になったら眠れるようになりましたか?
書類や仕事に関わる情報を目にして,過度の動悸や緊張は生じませんか?
これらの項目をクリアして,なおかつ意欲が出てきたら,復職・転職へのステップアップの時期です☆
まだ,過度の緊張や不安があるなら,心の根底にある不安・不満に目を向けてみましょう.心の中を表面化することで,現実的な解決策も見つけやすくなります.体力・気力に自信のない方は,日中に散歩など外出し,図書館や喫茶店などで事務計算をしたり,自宅でもパソコン作業にトライしてみましょう.心身共に持続力をつけるトレーニングになります☆
<復職プログラム>
休職されている人は,元の職場に復職するのが基本だと思ってください.でもうつ病治療のために退職せざるを得なかった方,元の職場ではストレス負荷が高すぎると,医師などからも判断された方は,転職という選択肢もベターだと思います.
社会復帰の時期を判断するのは,上司(会社)の方や本人だけで決めないでください.必ず産業医や主治医と共に,段階的に仕事の質・量を調節していけるような復職プログラムを組みましょう.大手企業では,すでに復職プログラムを取り入れているようですが,中小企業ではまだまだ浸透してないのが現実.うつ病罹患率が近年高まり,労災申請件数も増えていることから,徐々に社内でのメンタルヘルスに注目している企業もありますが,全ての会社がそこまで人材や資金を投入しているわけではありません.医師の意見を中心に,スムーズな社会復帰を心がけていきましょう.
■理想的な復職プログラムの一例■
●最初は通勤の練習(休職扱いのまま給料なしで2週間ほど):週に2〜3日から通勤を始めます.体調や精神状態が悪くなったら休んでも日数や時間を減らしてもよい期間です.あくまで1人1人のその時の病状に合わせてやれば良いようです.
●通勤に慣れてきたら,半日復職(2週間〜1か月,給料支給開始):午前中だけとか午後だけの半日出勤をして,簡単な事務的処理・あるいはかつて慣れ親しんだ仕事の手伝いなどをします.
●半日復職で慣れたら,残業なし業務へ復職:ここからは,上司・産業医などと相談で通常勤務に入ります.その代り残業・出張などを無しで1年間など試し運転が望ましいようです.
●復帰後1年以上たったら通常勤務:復職後1年以上,上記のようなストレス負荷の少ないペースで仕事をこなし,主治医・産業医・上司の判断により,残業・出張ありの通常勤務に完全復帰になります.(でも焦りと無理は禁物ですよ)
■筆者の知人の復職例(良くない例)■
●いきなり半日復職(2週間):産業医・上司との相談時に午前・午後を選べたそうですが,いきなりの半日出勤...しかも慣れない部署で,仕事スタート...
●2週間たったら通常勤務:1か月もたたないうちにフルタイム勤務.残業もされているそうです...
(良質な復職プログラムを導入しているかどうかは,やはり企業間に大きな差があります)
<転職を選んだ方へ>
筆者のように社会進出前で,アルバイトリハビリから始める人は,アルバイトから派遣社員,正社員への転職という流れになる事もあります.それぞれの,転職の時にも,主治医に意見を求めてください.その時点で転職先に,うつ病治療経験のことを伝える必要があるかなど,判断してもらうのが良いと思います.フルタイムの転職に際しても,適切な指導をしてくれるか,デイケアといった転職前のトレーニング所を紹介してくれます.これからもお世話になるのが,主治医なわけです.とことん相談してみましょう.
<復職・転職される方へ> 一度うつ病になったわけですが,その原因を思い出してください.当時,頑張りすぎてしまいましたね.同じ轍を踏まないよう,昔の栄光を取り戻そうと頑張らないでください.昔の半分でも質の高い仕事をすることはできると思います.焦らず・じっくり・慎重に・・・うつ病再発を避けるためにも,肝に銘じてくださいね.
★上司の立場の方★
うつ病になった部下が復職したとき「一進一退の気持ちで急がず,焦らさず,ゆっくり,少しずつ」という職場復帰へのプロセスを理解してください.うつ病は一進一退で,気分の波も出やすい病気です.完治後もストレス負荷が大きければ,再発するリスクの高い病気です.本人が頑張り過ぎないようにも,軽く声を頻繁にかけてください.励ましでなく,褒めることの方が,本人にとってストレス軽減になります.■参考書にもし部下がうつになったら など上司・社内向け書籍もあります.
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